いつからか
仕事し始めてからか、それよりももっと前の大学に行っていたころからかわからないが長期的なスパンで言う時間の概念を感じなくなってきている気がする。
気がするだけではなく、おそらく本当に。
良く聞くのは、時間の概念は時間に対しての人生に対する密度によって感じ方が全く違うと。
全く以てその通りだと思う。
いつか見た少年時代は一日が長くって、一週間が長くって、一年なんてそれこそ長すぎるほどだったような気もする。
今は一瞬。
咳をしている瞬間に飛んで行ってしまう。
または同じ繰り返しになっていくと時間の感覚がなくなっていくのか。
高校までは毎日がイベントのようなものだった。
大学に入り、だらけ、遊びの繰り返し。
仕事をして毎日繰り返しのルーチンワーク。
気づいたら30手前になりますわそりゃ。
ここまで一瞬だったなぁ。
私は私が何者なのかわからないまま、ただ年を重ね、知識も大して積み重ねることもなく、ただただ経験だけが増えてゆき、そして孤独を噛みしめているとここにたどり着いた。
私が私であるということを証明するものなど何もなく、きっと何者にもなれないままこれからも孤独を噛むのだろうか。
誰かに必要とされてもそれは刹那的であり、断片的であり、きっと成り得たとしても断続的になり、結末は散り散りになって終わっていくのだろう。
そんなさみしいことしか考えられない私はやっぱりさみしい人で、やはり役を貰っても演じきれないまま降板してしまう。
今の役をいつまで行うかは未定。
それが本当の私であるかもわからないまま、周りに合わせてオウムのように生きていけばいいと思っている私は、やはり何者にもなれないまま、時間が一瞬で過ぎ去るのをただただ悲しい面持ちで俯瞰して終わるんだろう。
そんな気持ちにしか、最近はならないです。